仏壇のお手入れで気をつける3つのポイント

仏壇の画像

SHARE

Pocket

繊細な造りで細かな装飾の多い仏壇は、自分で手入れするのに躊躇しがちではないでしょうか。しかし、大切なご先祖様を祀る場所ですから、きちんとお手入れしておきたいですよね。ちょっとしたポイントを抑えれば、躊躇しがちな仏壇のお手入れも身近に取り入れやすくなるはずです。ここでは仏壇掃除の基礎知識や、方法、道具などについて解説していきます。

仏壇掃除とは

仏壇掃除が必要な理由

繊細な造りと細かな装飾の多い仏壇は、ほこりや汚れが纏わりつき易い場所です。また、仏壇はお手入れを怠ると傷みやすくなります。非常にデリケートな素材が使用されている事が多く、直射日光や乾燥、湿気などの環境変化、水や指紋などにも敏感なので磨き方には注意が必要です。

仏壇はご先祖様のお家の様なものですから、自分の自宅が汚れているのは不快ではないでしょうか。スピリチュアルな観点からもご先祖様を日々大切に供養し祀ることは開運ポイントともされています。是非日々の手入れをしっかりとすることで、心地よい状態を保ちたいですね。

仏壇掃除の時期

お盆やお彼岸、お正月、特に人が集まり易い時期は入念な掃除をするのにもってこいのタイミングです。また、ご先祖様の小さなお家と考えれば、掃除のタイミングは自宅同様なるべく掃除をしておくべきと考えられるのではないでしょうか。日頃からこまめにお手入れすることで、仏壇自体も長持ちします。手を合わせる時やお供えのお茶やご飯を変えるタイミングで毎日簡単にホコリ払いや拭き掃除をするだけでも大掛かりなお掃除をする時にぐんと楽になります。毎日が難しければ週に1度でも簡単なお掃除をしておくとよいでしょう。

掃除の流れと基本の注意

合掌礼拝

「今からご仏壇を掃除させていただきます」とご報告します。

窓を開ける

室内にほこりが舞い易くなるため、窓を開けておきましょう。また、仏壇は木材が多く使用されており湿気に弱い為、お天気の良い日に行うのがベストです。

仏壇全体の写真を撮り、仏具を全て出す

仏具を全て取り出すと、後でどこに戻せば良いか分からなくなり易い為、事前に写真を撮ることで、仏具を戻す事が容易になります。スマートフォンやデジタルカメラなどすぐに確認し易いもので撮影するとよいでしょう。撮影後、取り出せる仏具を全て取り出します。尚、仏壇は繊細な装飾が多いので、取り出しが難しいと感じたものは、無理やり外そうとするのはやめましょう。

毛払いでほこりをはらう

上から下への順番で、仏壇全体のほこりを払っていきます。力を入れ過ぎると細かな細工を破損していまいやすくなるため、優しく払いましょう。

仏壇の中・外側を拭き掃除する

木材や繊細な材質を使用されていることが多い仏壇の大敵は湿気です。極力水気は避けたいので、空拭きがベストです。空拭きでは落ちにくい汚れを落としたい際は化学ぞうきんや固く絞った水拭きで磨くのも良いですが、すぐに空拭きで仕上げましょう。また、仏壇はとても繊細で傷つき易いため、柔らかい布を使用しましょう。

仏具を掃除する

細かな仏具は、埃や線香の油煙などで汚れが溜まっています。装飾や材質に合わせそれぞれに注意し取り扱いましょう。仏壇を掃除するときも勿論ですが、手垢など汚れかつかないよう布手袋をすることをオススメします。

仏具等全て元通りにし合掌礼拝

「お掃除が完了いたしました」とご報告をします。その際、出来ればお花やお水なども新しく入れ替えると良いでしょう。

必要な道具

仏具専用のお手入れ道具は仏具店や専用のネット通販などでも手に入ります。高いものでも2~3000円程度で購入出来ますが、100円ショップなどで手に入るものも沢山あります。以下がお掃除する際にあると便利な道具となります。

新聞紙

仏具を下す際の置き場所や、灰をお掃除する際などに使用できます。

手袋

軍手などではなく柔らかい白手袋がベストです。

毛はたき

毛先が細かく柔らかいもの。細かい場所のお手入れに筆はたきもあると便利です。

出来るだけ柔らかい素材。ストッキングなどもあると便利です。化学ぞうきんは材質により痛めてしまう可能性もあるため、専用の化学ぞうきんがオススメです。

灰ふるい

香炉の灰をキレイにする際に使用します。専用の灰ふるいもありますが、お料理に使用するふるいや茶こしなどでも代用可能です。

専用洗剤やクリーナー

蝋落とし用のスプレーや、真鍮専用のクリーナー、仕上げ磨き材などがあります。仏壇の材質により使用出来るか注意が必要ですが、使用する事でより美しく仕上げる事ができます。

仏壇・仏具は種類によって手入れが変わる

一口に木製や金属製といってもそれぞれの種類により手入れの仕方は大きく異なります。

仏壇

仏壇には大きく分けて金仏壇唐木仏壇の二種類があります。

金仏壇

真宗派で使用される仏壇で金箔や漆など繊細な加工が施されている仏壇です。自分で掃除をしようとすると、金箔が剥がれたり、漆を傷つけてしまいやすいので、あまり自分で手入れが出来る場所がありません。特に金部分は触れずに軽くはたく程度に、漆の部分のみ優しく空拭きする程度が良いでしょう。

唐木仏壇

真宗派意外の宗派で使用される黒檀や紫檀などの木目を生かした木製の仏壇です。金仏壇に比べ材質はシンプルなものとなっており、基本的には上記で挙げた手入れを一通り行う事ができます。木製であることから湿気に弱いという事に細心の注意を払い、お手入れをしましょう。

【浄土宗の仏壇】基礎知識・飾り方・注意点について解説

仏具

位牌

故人の霊を祀る位牌は特にきちんと手入れしておきたい仏具の1つです。金箔や金粉の部分は剥がれやすいため、手で触れないようにしましょう。毛ばたきでほこりを落とし空拭きします。できるだけこまめにお手入れしておくと頑固な汚れがつきにくくなります

蝋燭立て

蝋燭立ての蝋は徐々にこびりつき、放っておくと蝋燭がしっかりと刺さり辛くなり、不安定な状態になるため、場合によっては火災の心配にもなりかねませんので、きちんと蝋をお掃除しておきましょう。固く尖ったもので削り取ろうとすると材質を破損する可能性もあるため避けましょう。蝋燭立てをお湯に浸すことで蝋を溶かし落とす事ができますが、材質そのものを痛める事が心配な方は蝋除去用の専用スプレーの使用もオススメです。

香炉

香炉の灰は新聞紙を広く広げ、その上にふるいでふるい落とすと簡単にキレイになります。仏具店には灰ふるい専用のふるいもあります。目の細かな灰は、ふるう際に細かく舞い易いため注意が必要です。マスクを着用するのもオススメです。

金属製仏具

仏具に使用されている金属は真鍮が一般的です。真鍮は時間の経過と共にくすみ易くなるため、定期的な「磨き」が必要となります。真鍮を磨くには専用のクリーナーもありますが、クエン酸やお酢など家庭にあるものを使用する事もできます。磨いた後にはきちんと空拭きをします。真鍮は直接触れると指紋がつきやすく変色の原因にもなり易いため気を付けましょう。また、近年では真鍮以外の素材が使用されていることも多く、その際には磨いてはいけない場合もありますので、材質の違いを把握しておきましょう。

木製仏具

仏壇同様、木製の仏具は湿気に弱い為、なるべく空拭きで行います。落ちにくい汚れは固く絞った水拭きを使用しますが、必ず空拭きでしっかりと仕上げましょう。

まとめ

仏壇・仏具の素材は一口に金属製、木製といっても表面にメッキや漆などの加工が施されているものも多く、手入れの判断が非情に難しいので、それぞれがどんな素材であるか判断出来ない場合は仏具店に相談をしましょう。不安がある際は、下手に磨き過ぎない様、柔らかい布で優しく空拭きする程度が良いでしょう。また、自宅同様に汚れをためてしまう事でいざという時のお手入れが大変になり、それによって仏壇や仏具を傷つけてしまう原因にもなりかねません。日々こまめにほこりを払ったり、空拭きするといった手入れをする事が、仏壇掃除の一番のポイントと言えるのではないでしょうか。