墓に刻む文字は選べる?色・書体・文字の例などを解説!

墓石の画像

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墓石に刻む文字はある程度の定形はあるものの、基本的に自由に決めることができます。しかしそれゆえにどのような文字を刻むべきか悩みがちです。ここでは刻む文字を考える際の参考になるよう、お墓に刻む文字・色・書体やその意味、刻む文字の例などについて詳しく紹介していきます。

墓に文字を入れる意味

お墓に刻む文字は様々ですが、もっとも本質的な意味は「そのお墓が誰のものか」を端的に示すというものです。ただ現在では必ずしも家名などを刻まず、故人の思想信条を尊重した文字やフレーズを刻むことも増えており、お墓に文字を入れることの意味も多様化してきていると言えるでしょう。

もっとも一般的なものは「〇〇家」のように家名を示すものですが、故人や家系の宗派によっては題目(「南無阿弥陀仏」など)を入れる場合もあります。

近年では核家族化の進行や自由なデザインが可能な洋型墓石の普及に伴い、「絆」など家名や宗派に縛られず、故人が生前大切にしていた信条や遺族から故人へのメッセージのような言葉を刻むことも増えてきました。

なお生前にお墓を建てる方も増えており、そのような場合は家族に向けたメッセージなどを刻む場合もあります。

お墓の文字の色

墓石の文字色には一般的に目にす以外にも金・赤・黒などがあります。
刻む言葉と同様、文字色にもしっかりとした決まりはありませんが、地域の風習などによっては文字色が決められていることがあります。

また赤い文字を刻んだお墓は、仏教的に「まだ存命である」ことを示しており、まだ存命の方のものであることを示しています。この赤色はその方が亡くなった後に色が落とされます。このため基本的に文字色は自由ではありますが、故人の墓の文字(特に戒名)では赤を避けるのが一般的です。

はじめにお墓の文字色は白・金・赤・黒の4つを挙げましたが、このほかにも青(緑)を加えた5色を基本とする場合もあります。これは仏教における重要な5つの色「五色(ごしき)」を象徴しています。

墓の文字の書体・フォント

お墓に刻む文字の書体についても基本的に制約はなく、自由に選ぶことができます。
一般的には楷書体・行書体・草書体・隷書体の中から選ばれることが多く、特に楷書体がもっともポピュラーです。楷書体は他の書体よりもはっきりとした形が特徴で、読みやすいことから好まれる傾向にあります。

墓に刻む文字の例

前述のように刻む文字は慣習・宗派による制限がなければ基本的に自由となっています。一般的な文字・内容には以下のようなものがあります。なお洋型に比べ和型のほうが家名や題目といった伝統的なものが用いられる傾向にあります。

家名

「〇〇家之墓」「〇〇家先祖代々之墓」といったように、そのお墓がどの家のものなのかを示します。後述するように家紋と家名を一緒に刻む場合もあります、

題目

便宜上「題目」と呼ばれていますが、そのお墓の宗派を端的に示す言葉です。
仏教における「南無阿弥陀仏」や「南無妙法蓮華経」、神道における「〇〇家奥津(都)城」などがこれにあたります。
このほかキリスト教の場合は十字架などのモチーフを刻むこともあります。

文字・フレーズなど

「絆」「心」といった象徴的な文字のほか、故人が生前に作った詩、「ありがとう」といったように遺族から故人に向けたメッセージなどがあります。
また四字熟語が用いられることも多く、一期一会、花鳥風月といった日本的な趣のものから、倶会一処・諸法無我といった仏教的・哲学的な意味を持つものまで様々です。

図案や図柄など

あえて文字を刻まず、花などのモチーフを刻むこともあります。また故人にゆかりの深いモチーフや、故人を象徴するモチーフがある場合はそういったものが刻まれる場合もあります。伝統的な図案としては家紋が挙げられます。これは洋型に限らず和型でも古くから用いられてきました。

もちろん文字と図柄を組み合わせるといったことも技術的には可能ですが、オリジナルティの高い文字やデザインの場合は可能かどうかも含め、石材店としっかり相談をする必要があります。

洋型・和型の文字の違い

和型の場合は家名・題目など伝統的な文字が多く見られますが、洋型は和型よりも自由な文字が刻まれることが多い傾向にあります。前述の「文字・フレーズ」などは特に洋型に刻まれることが多く、すっきりとした一文字から英文まで様々です。

まとめ

お墓に刻む文字には厳格な決まりはなく、一般的な慣習として家名や題目を刻むことが多いです。また赤以外の文字色や書体についても自由に決めることができ、刻む文字の内容と合わせて自由に決めることができます。ただし地域の風習や家系の伝統、信仰などによっては刻む文字や形式などが決まっている場合もあるため、事前に確認しておくと良いでしょう。