仏壇の選び方・価格の相場について解説!

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仏壇は日本人の生活に深く関わるものです。しかし多くの人にとって、仏壇の購入は一生に一度の買い物になりますので、購入を検討する段階では何を基準に選べば良いのか分からないということがあります。そこで本記事では、仏壇の種類や選び方、そしてその相場観について解説していきます。

仏壇の選び方

仏壇を購入する際には、形や種類、置く場所、そして宗派といったあたりが判断の基準になります。

形・種類で選ぶ

仏壇は、古くからの形式に則って造られた伝統式仏壇と、現代人の生活スケールや洋風建築に合うよう造られた家具調仏壇の2種類に大別することができます。自分たちの家や生活様式に見合ったものを購入すると良いでしょう。

伝統型仏壇

伝統型仏壇は、さらに金仏壇と、唐木仏壇の2種類に区別することができます。

金仏壇

金仏壇は、金箔や金粉で装飾した仏壇のことで、塗仏壇という名前でも呼ばれます。日本に古くからある伝統芸能の技法が集約されており、華やかな見た目が最大の特徴です。特に浄土真宗では、光の仏である阿彌陀佛を本尊としていることから、この金仏壇が推奨されています。またこのタイプの仏壇は、各宗派の本山の内装をもして造られているため、宗派によって造りが異なります。購入の際には間違えないように注意しましょう。

唐木仏壇

唐木仏壇は、黒壇や紫壇などを使用し、木目の美しさを生かして作られた仏壇のことです。江戸時代に、それまで仏壇を持たなかった一般人が仏壇を求めるようになったことから流行したといわれています。金仏壇とは違い、宗派ごとにそれほどはっきりとした形の違いはありませんが、発祥地域が違ういくつかの種類があります。関東では装飾が少なくシンプルな美しさを持った東京仏壇が好まれ、関西では内装に金をあしらった大阪唐木仏壇が好まれるなど、地域ごとの傾向があります。

家具調仏壇

家具調仏壇は、現在の日本人が住む洋風の住居や、生活様式に合うよう造られた仏壇のことです。モダン仏壇とも呼ばれ、2000年代に入ってから急激に増加しました。新しいだけあって制約が少なく、インテリア性の強いものや、コンパクトなもの、ガラス扉やLED照明を使用したものなど、様々なデザイン・スタイルのものが登場しています。

置く場所で選ぶ

仏壇といえば、伝統仏壇が和室に置かれている光景を連想される方が多いと思います。しかし近年は、伝統仏壇のイメージとは少しかけ離れたモダン調の和室も増えてきましたし、そもそも集合住宅では和室のない家も少なくありません。そういった場合は、現代の住居向けに造られた家具調仏壇も選択肢に入れて選ぶと良いでしょう。

和室に置く

日本家屋の伝統的な和室に似合うのは、やはり伝統仏壇です。背が高く床に置くタイプの床置き型仏壇、地袋と呼ばれるスペースに安置する地袋型仏壇、タンスや棚の上に安置するコンパクトな上置き型仏壇などがあります。和室の形や広さに応じて適切なものを選ぶと良いでしょう。

洋室に置く

一方、洋室に置く際に好まれるのは家具調仏壇です。ただし伝統仏壇も洋室に置いてはいけないという決まりはありませんし、実際に置いてみたら違和感なく収まるというケースもあります。和室だから伝統仏壇、洋室だから家具調仏壇と決めつけて考えるのではなく、様々な選択肢の中から適切なものを柔軟に選び取るようにすると、失敗が少なく済むでしょう。

宗派で選ぶ

仏教や宗派本来の教えや形式を重んじるのであれば、伝統型仏壇を選ぶのが良いでしょう。 伝統仏壇の場合、前述の通り浄土真宗では金仏壇が推奨されています。浄土真宗の中でも、真宗大谷派や西本願寺派などの宗派によって造りが異なります。浄土真宗以外の宗派では唐木仏壇が使用されることが多いですが、浄土真宗以外で金仏壇を使用してはいけないという決まりはありません。

どこで買うのかも重要なポイント

仏壇を選ぶ際には、何件かのお店を周り比較検討を重ねた上で、後悔のない選び方を心がけましょう。現在はネット通販でも購入することができますが、できる限り自分の目で実際に見てから購入することをおすすめします。40年、50年と長年に渡って使うものですので、修理保証を始めとするアフターサービスの充実度や、それに携わる店員さんがどれだけ親身に話を聞いてくれるかというあたりも、重要な観点になるといえるでしょう。

仏壇の価格の相場

仏壇の値段にはかなり幅がありますが、長く使うものですから、安ければ良いというものでもありません。きちんと検討して購入するようにしましょう。

金仏壇の場合

金仏壇の相場はだいたい100~150万円です。

同じ伝統仏壇絵ある唐木仏壇よりも比較的高額になります。これは金を多く使っているからということもありますが、それ以上に、木地、彫刻、漆、金箔、蒔絵、金具、組み立てといったそれぞれの工程が、その道の職人たちによって分業して行われることが、高額であることの理由となっています。 近年は海外で大量生産したようなものも売られており、安価で購入することも可能ですが、伝統的な工程を踏んで造られたものと比較すると、やはり品質には値段だけの差があるといえるでしょう。

唐木仏壇の場合

唐木仏壇の場合は70~100万円ぐらいが相場になっています。

使用している木材の種類や、工法、仏壇そのもののサイズによって値段が左右されます。 木材が本来持つ木目の美しさが、唐木仏壇の大きな特徴ですが、近年は木目模様を印刷したフィルムを表面に貼り付けただけの製品も販売されています。そういったものは品質としては悪くなりますが、価格の面では大幅に抑えることができます。

家具調仏壇

家具調仏壇はサイズもデザインも多種多様で、その分値段にも幅がありますが、相場としては概ね50万円前後といったところでしょう。大抵の場合、伝統仏壇よりも安価な選択肢となります。

仏具の価格の相場

仏具とは仏壇を飾り付ける際に必要な道具です。その中でも基本となるのが、具足と呼ばれるセットであり、なかでも三具足、五具足のセットは揃えておきたいものです。

三具足

三具足は、線香を供えるのに使用する香炉と、ろうそくを立てるのに必要な火立て、そして花を供えるために使う花立の3つがセットになっています。この三具足を並べて飾るのが平時の形になります。セットで1~3万円程度が相場となります。

五具足

五具足は、香炉ひとつ、火立て2つ、花立2つの、合計5つから成るセットのことを指します。各種法要の際には、この五具足を並べて平時よりも合成に飾り付けを行います。セットでの相場は3~5万円程度となります。

家具調仏壇の場合

家具調仏壇の普及に伴い、具足を始めとする仏具にもインテリア性の強いものが登場しています。一目みただけでは仏具と分からないデザインも多いので、こちらもそれぞれの家の内装に合わせたものを選ぶと良いでしょう。

位牌の価格の相場

位牌とは、個人の名前や命日などが記入された札のことです。故人の魂の依代としても扱われ、多くの場合、仏壇の中でも非常に重要なものとして位置づけられています。

位牌の種類

位牌には大きく分けて4つの種類があります。それぞれの特徴と価格の相場についてご紹介していきます。

塗り位牌

塗り位牌は、漆や金箔、蒔絵などで装飾された華やかな位牌です。相場は漆の種類によって違い、本漆ならば3万円前後、合成漆であれば1万円前後となります。

唐木位牌

唐木位牌は、黒壇や紫壇などの木材で造られた位牌です。耐久性に優れ、長い間安心して安置することができ、相場は2~5万円程度となります。

モダン位牌

家具調式仏壇と同じく、現代人の生活様式に合わせて登場した位牌で、様々な素材、デザインのものがあります。値段もピンからキリまでですが、3万円程度が相場といえるでしょう。

繰出位牌

位牌には原則として、1つにつき1人の名前を記載するのですが、この繰出位牌には1つに複数人の名前を収めることができます。三十三回忌、あるいは五十回忌の弔い上げまでは1人につき1つの位牌で管理し、それ以降は繰出位牌にまとめるといった使い方をします。相場は3万円ほどです。

まとめ

仏壇の選び方

  • 伝統型仏壇には、金仏壇と、唐木型仏壇の2種類がある
  • 家具調式仏壇は、洋風建築や現代人の生活様式に合うように造られたもの

仏壇の相場

  • 金仏壇:100~150万円ほど
  • 唐木仏壇:70~100万円ほど
  • 家具調仏壇:50万円前後

仏具の相場

  • 三具足:1~3万円
  • 五具足:3~5万円

位牌の相場

  • 位牌には、塗り位牌、唐木位牌、モダン位牌、繰り出し位牌の4種類がある
  • 種類にもよるが、1~5万円ほどが相場