通夜から葬儀・葬式までの流れ

通夜 流れ

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葬儀一連の流れのなかでも、通夜は故人と遺族で過ごすことができる最後の時間です。故人との思い出や、故人への思いを共有し、故人を偲ぶ通夜。この記事では、通夜を執り行うにあたってのそれぞれ必要な準備や流れについて、詳しく解説していきます。

通夜の流れ

通夜とは、葬儀、火葬などの前に、夜に一般の弔問客を迎えて行う儀式です。僧侶の読経や法話・説教、喪主の挨拶、そして通夜振る舞いをして、弔問客へ感謝の意を伝えます。弔問客がお帰りになった後は、遺族で夜通し灯明の火、線香の火を絶やさないようにして棺守りをして、翌日の葬儀の日を迎えるのが一般的な流れです。

葬儀や告別式よりも、遺族や近親者で故人との思い出や故人へ思いを馳せる時間としての要素が強いのが通夜の儀式です。

1.祭壇飾りと式場設営

祭壇飾りや式場の設営は、葬儀屋が準備してくれるものです。ご遺体を納めた棺が所定の位置に設置されているか、祭壇横の供花の配列が問題ないかどうかなど、事前に葬儀屋と打ち合わせた内容どおりの式場になっているかを確認します。

2.贈り主の確認

贈り主というのは、通夜へ参列していただいた方で香典を持参された方や、供花を献上してくださった方のことです。誰から何をいただいたのかきちんと記録しておき、のちほどお礼ができるようにしておきます。また供花をいただいた場合は、会社名や窓口になっている方のご連絡先も伺っておきましょう。

3.礼状と返礼品の確認

通夜に参列された弔問客へは、会葬の礼状返礼品をお渡しします。おおよその弔問客の目安に沿って葬儀屋が手配しているので、事前の打ち合わせどおりに準備されているかを確認しておきましょう。礼状と返礼品は、セットにして袋に入れて渡しやすく準備しておき、弔問客の受付時か、通夜終了後にお渡しするのが一般的です。

4.弔問客の受付

受付では、ご芳名をいただく芳名帳を机に準備し、弔問客に記入していただけるようにします。芳名帳が1冊だけでは混雑するので、数冊あるとスムーズです。記入していただいたら香典をお預かりし、現金を管理します。受付には、ご芳名の記入を促す係や香典をお預かりする係、現金を管理する係など、数人で役割分担するのが望ましいでしょう。

雨の日や冬の時期など、季節によっては受付で傘やコートをお預かりすることもあります。帰り際誰のものかすぐに分かるように準備しておく必要があるので、受付で弔問客のものをお預かりする際には注意しましょう。

5.通夜法要

定刻となったら通夜法要を始めます。遺族は正式喪服で、祭壇に向かって右側に喪主を筆頭として整列し着席します。

通夜法要では、まず僧侶による30分程度の読経があり、その間遺族と弔問客は、僧侶または葬儀屋の案内にしたがって焼香を行います。読経、焼香のあとは僧侶からの法話や説教があるのが一般的です。

僧侶が退席したら、喪主から弔問客に対し挨拶をします。通夜へ参列していただいたことへの感謝、生前の故人との付き合いや、療養中のお見舞いなどに対するお礼をお伝えし、通夜振る舞いのご案内と、翌日執り行う葬儀のご案内をします。

正式喪服とは

遺族は通夜、葬儀において正式喪服を着用します。男性の正式喪服は、一般的に洋装の略礼装ブラックスーツを着用します。女性の場合は、洋装の正式礼装または和装の正式礼装を着用します。洋装の場合は、黒無地で光沢のないアンサンブルのスーツやワンピースなどのオーソドックスなデザインのものを着用しましょう。また長袖に黒のストッキングなど、あまり肌を露出しないようにした方が良いでしょう。

和装の場合は、黒無地の染め抜き生地に五つ紋がついた着物に、黒帯を締めるのが望ましいでしょう。洋装でも和装でも、基本的にアクセサリーなどの飾りは控えましょう。靴と鞄は光沢のないものを選びます。遺族として参列者に失礼のない格好で迎えることを心がけましょう。

6.通夜振る舞い

通夜法要が終了したら、通夜振る舞いです。ここでは、喪主や遺族が弔問客へ感謝を伝え、お酒やお料理でもてなします。弔問客とともに故人を思い出しながら偲ぶ時間となります。

通夜振る舞いへの参加は基本的に自由です。参加者数は事前に予測し、お酒などの飲み物、オードブルやお寿司などの盛り合わせ料理を注文して準備しておきます。通夜法要が終了したあとすぐに通夜振る舞いに移行できるよう、同じ建物内で別の部屋を通夜振る舞いの会場にするなど配慮しましょう。

また、通夜法要の中ではなく、通夜振る舞いの最後に締めの挨拶として喪主挨拶、親族代表の挨拶がある場合もあります。通夜の段取りについては葬儀屋と事前に打ち合わせしておきましょう。

通夜振る舞いについて詳しく知りたい方は、下記の記事を参考にしてください。

【通夜振る舞い】喪主の挨拶、食事、所要時間などの基礎知識

7.棺守りと宿泊

通夜を締め、弔問客や葬儀屋が退出し、遺族と故人の時間になりましたら、翌日の朝まで夜通し灯明と線香の火を絶やさずに棺に付き添う棺守りを行います。

もともと通夜という言葉は、葬儀の前にご遺体を守って一夜を明かすことを指すそうで、この棺守りが本当の意味での通夜の儀式であるといえます。昔は死を確認することが難しかったために、死者を一晩様子をみるための時間、蘇生を祈る意味として、棺守りが行われていたともいわれています。遺族が故人のご冥福を祈り、故人との夜を過ごす最後の時間。故人との思い出や故人に対する気持ちを考える大切な時間です。

棺守りは夜通しのため、棺を安置している場所が斎場であればそこに付き添い、その場に宿泊することになります。通夜の翌日は葬儀も控えているので、近親の遺族は無理をせず、体力のある遺族で交代して行うようにしましょう。

まとめ

通夜を執り行うにあたってのそれぞれの準備や流れについてご紹介しました。形式的、対外的な葬儀や告別式に比べ、通夜は近親者や親族が故人を思い偲ぶ時間としての要素が大きい儀式です。

ご冥福の気持ちを忘れずに、故人と最後の時間を心穏やかに過ごせるよう、通夜を執り行うための事前準備や葬儀屋との打ち合わせはしっかりと行い、儀式に備えておきましょう。