【お墓の基礎知識】墓標の意味・費用・撤去するタイミング

お墓

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大切な家族や親族が亡くなると、悲しむ暇もなく葬儀やお墓のことなどを考えなければいけなくなります。それらの知識を事前に知っておくことで、いざというときに慌てたり苦労したりすることが少なくなるかもしれません。

  • お墓に戒名などを今以上に彫刻することができない。
  • 将来的に多くの方がお墓に入れるようにしたい。
  • お寺の過去帳だけでなく、家族の系譜をお墓にも記録しておきたい。
 このように、お墓に対するさまざまな要望があります。今回は、お墓を既に持っている方、将来的にお墓を建てることを考えている方に向けて、墓標についての基礎知識を解説していきます。

 

墓標とは

お墓について調べるとき、墓標という言葉を目にすることがあると思います。墓標(ぼひょう・はかじるし)は、墓誌(ぼし)や墓碑(ぼひ)、霊標(れいひょう)など、地域によって様々な呼ばれ方をされています。そもそも墓標とは何かと聞かれても、きちんと答えられる方はそう多くはないでしょう。

辞書などで調べると、墓標には複数の意味があることがわかります。墓石の裏や木碑(ぼくひ)などに、死者の戒名や没年などを記した文や、埋葬の目印になるものも墓標ですし、お骨を埋葬した箇所に立てる目印の石や木の柱といった簡易的なお墓のことも墓標といいます。狭義では前者のような意味があり、広義では後者の意味とお墓の総称という意味も含まれます。

このように墓標には様々な意味があります。さらに墓標には決められた形やサイズなどがないため、その形や大きさは多種多様です。

墓石業界における墓標とは

墓石業界では、墓標という言葉を前述したような「墓石の裏や木碑などに、死者の戒名や没年などを記した文や、埋葬の目印になるもの」という意味で使うことはほとんどありません。墓石業界における墓標とは、将来的にお墓を建てる箇所に、仮に立てておくもののことを指しています。

お墓を建てる場合、まずは墓地の使用権を取得する必要があります。実際にお墓を建てる前には外柵を施行してもらったり、先に花立てなどを作ってもらったりすることもあります。その後墓石の建設に取りかかるのですが、中には墓地の使用権を取得してはいるものの、金銭的な理由やご家庭の問題など、何らかの事情で墓石を建てるのが先になるというケースも存在します。

その際、一般的には先に骨壺を土に埋め、その上に戒名などを書いた木製の墓標を目印として立てておくことになります。これは「木標(ぼくひょう・ぼひょう)」とも呼ばれます。つまり墓標は仮のお墓ともいえます。

墓標にかかる費用

何らかの事情で墓石の建設を先送りしたいという方は、まず墓標を立てることをおすすめします。しかし墓石を建てるのにもそれなりにお金がかかるのに対して、墓標はどのくらい費用がかかるのか気になる方もいらっしゃると思います。墓標にかかる費用の相場はおよそ10万円前後となっています。

比較的費用を抑えて立てることができますし、墓石を建てずとも当然お墓参りに行く機会はあるので、墓標があるだけでも違います。外柵を作ったり、花立てや線香立て、納骨室(カロート)を作ったりする場合には、プラスして工事費がかかります。仮のお墓とはいえ、お墓参りをする際にお花を供えたり線香を立てられたりすることができるように、それらを作っておくのも良いでしょう。

墓標を撤去するタイミング

墓標を撤去するタイミングは人それぞれですが、石と比べて木の棒では耐久性に乏しいため、時が経つと劣化してしまいます。墓石の建設を先送りにしたり、納骨を先に済ませたりしたいという理由から墓標を立てるのは良いことですが、然るべきときが来たら墓石を建てるのが一般的です。

墓標も立派なお墓の一つですが、なるべく早く墓石を建てるのが望ましいです。ご遺族や親族などと相談して、墓石を建てる時期を決めておくのも良いでしょう。

まとめ

墓標は必ずしも必要なわけではありませんが、様々な事情から墓石を建てることができなかったり、どうしても建設を先延ばしにしたかったりすることもあります。その場合には故人のことを想って、仮のお墓として墓標を立てておくのが良いでしょう。

仏教の教えとしてはお墓に戒名を彫ることが正しいとされていますが、最近では費用の問題などから過去帳や墓標に残しておきたいという方も増えています。故人やご遺族の想いを尊重し、自分たちに合ったお墓作りについて考えてみてください。お墓について悩んだときには、この記事を参考にしたり、お寺や石材店などに相談したりしてみても良いでしょう。