【仏壇】3つの処分方法・処分費用を解説!

仏壇 処分

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最近は、ライフスタイルや建築様式の変化の影響で「仏壇の処分」を検討する家が増えているといわれています。でも、仏壇を普通の粗大ゴミとして処分してもいいのでしょうか。
今回は「仏壇の処分方法」や「処分するときの注意点」、「処分費用の目安」について解説していきます。仏壇の処分や買い替えを考えている人は参考にしてください。

仏壇とは

仏壇とは、家の中に作られた「家庭のための小さいお寺」のことです。
各家庭に仏壇が設置されるようなった江戸時代の中期には信仰する宗派のご本尊がだけ祀られていましたが、亡くなった家族やご先祖様への供養とお世話になったことの感謝の意を表すために、位牌をご本尊のそばに祀るようになっていったといわれています。

亡くなった家族やご先祖様を祀るようになってから、仏壇は単に信仰の対象としてお祈りをするところだけでなく、亡くなった人たちとの対話の場所として使われるようになりました。

ひと昔前は各家庭に仏壇があるのが当たり前でしたが、現在はマンション住まいの人が増えたり、建築様式の変化で家の建て替えるときに仏間を作らないことも増えたことで、仏壇を置かなくなった家庭も増えているといわれています。これは、少子化や核家族化の影響もあるかもしれません。実際に、家の建て替えや引越しの機会に仏壇を処分することになったり、小さい仏壇に作りかえるケースも増えているようです。

では、古くなった仏壇は、いったいどのように処分したらいいのでしょうか。

仏壇処分の前に確認すべき開眼供養

仏壇の処分を考えたときに、まず知っておかなければいけないのが「開眼供養(かいげんくよう)」のことです。

開眼供養とは、仏壇やお墓、位牌に魂をこめるために僧侶が読経を行う儀式です。ちなみに、僧侶は仏像の目を開く(目を書き入れる)開眼法要を行うことで、初めて御霊が仏像に宿ると考えられています。

仏壇も開眼供養をして、初めて仏壇に祀ったご本尊に魂が宿るとされているため、一般的な仏壇であれば開眼供養を行われていると考えてもいいかもしれません。

ただ、浄土真宗では開眼供養は行わず、代わりに御移徙(おわたまし) という儀式を行うことがあります。また、何らかの事情で開眼供養をしていなかったということもないとは言い切れないでしょう。

仏壇の処分を考えたときは、まず開眼供養をしたかどうかを菩提寺に確認することが大切です。菩提寺がない場合や、菩提寺への確認が難しい場合は、親戚や近くのお寺に相談しましょう。

開眼供養が行われていた場合

開眼供養がきちんと行われていたなら、閉眼供養で「御霊抜き・魂抜き」を行う必要があります。

閉眼供養とは、開眼供養で仏壇にこめたご本尊や亡くなった家族の御霊を抜いてあげることで、仏壇の役割を終わらせてあげる儀式です。

開眼供養をしているのに閉眼供養をせずに仏壇を処分してしまっては、祀られたご本尊や先祖の魂も浮かばれません。また、もし親戚がそのことを知ってしまったら、大きなショックを受けてしまったり、非常識と思われ親戚付き合いに支障が出ることもあるでしょう。

閉眼供養は菩提寺にお願いするのが一般的ですが、近くのお寺にお願いできる場合もありますので、菩提寺にお願いできない・菩提寺がないという人は相談してみてください。

仏壇処分の3つの方法

閉眼供養が終わって、仏壇の処分となったときに「どこに引き取ってもらったらいいの?」と悩む人も多いのではないでしょうか。

一般的な仏壇の処分方法には

  1. 仏具店で引き取ってもらう
  2. お寺に引き取ってもらう
  3. 粗大ゴミとして処分する

仏壇-処分

という3つの方法がありますので、下記で詳しく解説していきましょう。

仏具店に引き取ってもらう

仏壇を供養(処分)することを「お焚き上げ」といいますが、最近は仏具店でお焚き上げの代行を行ってくれるところが増えてきています。中には、閉眼供養から仏壇の引き取り・運搬、仏具・位牌の処分までの一連を代行してくれるところもあるようです。

費用については業者ごとでも差がありますが

  • 仏壇の大きさや重さ
  • 移動距離
  • クレーンなどの特殊車両が必要か
  • 仏具や位牌の処分の有無
などの条件も影響してきます。以上の条件を伝えて相談してみてもいいでしょう。

お寺や粗大ゴミで処分するよりも高額になることが大半ですが、宗派などにとらわれず運搬なども全て任せられることは大きなメリットです。

お寺に引き取ってもらう

お寺の中には、閉眼供養後にそのまま仏壇を引き取ってくれるところもあります。菩提寺に閉眼供養をお願いするときに確認してみてもいいかもしれません。また、菩提寺でなくても引き取ってくれるお寺もあるそうなので、まずは相談してみることをおすすめします。

お寺では、仏壇と一緒に古い位牌やお札、仏具なども一緒にお焚き上げしてくれるところもありますし、供養という意味でも安心して処分をお願いできるところが魅力です。

ただし、費用の相場はお寺によって違いますし、運搬の手配については自分で行う必要があります。また、最近は環境問題の点から、仏壇の焼却ができないお寺も増えているといわれています。

お寺に引き取ってもらうことを検討している場合は、事前の確認と相談を忘れないようにしてください。

粗大ゴミとして処分

閉眼供養を終えた仏壇はすでに魂が抜けた状態であり、たんすと同じ「木製の家具」のようなものです。つまり、閉眼供養できちんと御霊抜きを行っているのであれば、仏壇は粗大ゴミとして処分できます。小さく作りが単純なものであれば、自分で解体して燃えるゴミとして処分することもできるのです。
お寺や仏具店にお願いするよりも費用を大きく抑えることがメリットといえるでしょう。

ただし、仏壇のサイズや重量によっては地方自治体で処分してもらえないこともあります。その場合は、民間の専門業者に依頼することになりますので、いわゆる「行政の粗大ゴミ処分費用」よりも高額になってしまうことは理解しておきましょう。

仏壇処分にかかる費用

仏壇の処分には閉眼供養が必要で、仏具店・お寺・粗大ゴミで処分できることがわかったと思います。

では、それぞれ費用はどのくらいかかるのでしょうか。
項目別に以下で説明していきます。

閉眼供養によりかかるお布施費用

閉眼供養のお布施の相場は数万円程度とされ、一般的には1~5万円の間くらいといわれています。お布施の金額は「お気持ち」で決まるので、必ずこの金額でなくてはいけないという決まりはありません。
ただ、上記の相場の間の金額である3万円のお布施とお車料の5000円を合わせて3万5000円程度をお渡しすることが多いといわれています。

もちろん、宗派などでも変わってきますので、閉眼供養をお願いするお寺に「みなさんはどのくらいのお布施をお渡ししているのでしょうか」と相談してもいいでしょう。また、親戚やご近所の方に相談してみてもいいかもしれません。

方法別の処分費用

閉眼供養の相場がわかったと思いますので、次は実際の処分にかかる費用について説明していきましょう。

仏具店

上記でも説明したように、仏具店で仏壇の処分をお願いするときの費用は、業者や地域、仏壇の大きさや重さ、運搬方法や距離などで大きく変わってきます。

あくまでも一般的な相場ではありますが、

  • 通常の仏壇の大きさ
  • 特殊車両が不要
  • 移動距離が少ない
であれば、2~8万円程度といわれていますので参考にしてください。

ただし、仏壇内におさめられていた仏具や位牌なども一緒に処分したり、閉眼供養を代行してもらったりするとさらに費用が変わってきます。

見積もりを無料でしてくれる業者もたくさんありますので、どのくらいの費用がかかるかをきちんと相談してから決めることをおすすめします。

お寺

お寺で処分をお願いするときは、閉眼供養も同時に行うことになると思います。このとき注意しなければいけないことは、「閉眼供養のお布施」の中に仏壇の処分(焚き上げ)の費用が含まれている場合と含まれていない場合があるということです。

これは、上記でも説明したように、最近は環境問題の点から仏壇の処分(焚き上げ:焼却)をお寺で行わないケースが増えていることが関係しています。

お寺に仏壇の処分をお願いしても、閉眼供養をした後の仏壇の処分は

  • 粗大ゴミとして行政の定めた規則のもと処分する
  • 専門業者に処分を委託する
ことになることが多く、費用が別途かかることも多いようです。

仏壇を引き取ってもらうときは、「どのようなかたちで処分をするのか」「費用は別途必要なのか」を前もってお寺に確認するようにしましょう。

粗大ゴミ

仏壇を粗大ゴミとして自身で処分できるのであれば、費用はかなり抑えられます。

自治体によって費用の差はありますが、一般的には3000円程度までが相場です。また、行政が定めた大きさまで自力で細かく解体できるのであれば「燃えるゴミ」として無料で処分できる場合もあります。

ただし、上記で説明したように自治体によっては仏壇の処分を断られる場合もありますし、大きさや重さによっては行政サービスでは運搬できないこともあるでしょう。

その際は、民間の粗大ゴミ処理業者や専門業者に処分をお願いすることになります。民間業者にお願いしたときの一般的な相場は、1~7万円程度といわれています。

ただし

  • 仏壇の大きさや重さ
  • 特殊車両を使わずに搬出・運搬ができるか
  • 移動距離
  • 別途解体作業が必要か
などで費用は大きく変わってきますし、条件が重なってしまうと7万円以上の費用がかかる場合もあるようです。必ず見積もりを出してもらい、納得したうえでお願いするようにしましょう。

まとめ

いかがでしたか?
仏壇の処分方法や処分するときの注意点、費用の相場のことがわかったでしょうか。
仏壇を処分するときは、開眼供養が行われたかどうかを確認する必要があります。開眼供養が行われていた場合は、必ず閉眼供養で御霊抜き・お精抜きを行いましょう。

仏壇の処分方法には

  • 仏具店に処分をお願いする
  • お寺に引き取ってもらう
  • 粗大ゴミとして処分する
という3つの方法があります。それぞれ、メリットとデメリットがあるので事前に理解しておくことが大切です。ただし、お寺にお願いできない場合や粗大ゴミとして処分できない場合もあるので、必ず事前に確認をとりましょう。

そして、仏壇処分の費用の目安は

  • 閉眼供養…1~5万円(お車料をあわせて3万5千程度が多い)
  • 仏具店の処分…2~8万円程度(特殊車両の使用があるとさらに高額になることも)
  • お寺で処分…閉眼供養のお布施に含まれることもあれば、別途費用がかかることも。お寺によって異なる
  • 粗大ゴミとして処分…自治体の粗大ゴミや燃えるゴミとして処分するなら、無料~3000円程度
    ※民間の専門業者の場合は1~7万円、それ以上になることも
となっていて、これが相場と断言するのが難しい状況です。

どのような形で処分するにしても費用については事前に確認をとり、納得したうえで処分方法を決定するようにしましょう。