【墓がない場合】知っておくべき4つの供養方法

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故人を供養する際には、葬儀の後に遺骨をお墓に納める方法が最も一般的です。しかし近年は、人々の価値観や生活スタイルの変化、少子高齢化などを背景に、供養の方法も多様化しています。本記事では、お墓の意味や必要性を改めて説明すると共に、お墓がない場合の4つの供養方法を紹介していきます。

お墓とは

一般的なお墓は、一家ごとにひとつのお墓を持つ「家墓」と呼ばれるものです。一家は檀家になっているお寺にひとつお墓を持ち、代々継承します。

実際にお墓を建てる際の流れや費用については以下の記事で説明していますのでご参照ください。

【墓】建てる際の流れ・時期・費用・注意点を解説

墓の必要性

近年はお墓のない供養方法も普及しつつありますが、家の継続性のシンボルであったり、故人との繋がりを意識できる場を持てるというメリットもあります。

お墓がない場合の4つの供養方法

ここでは、お墓がない場合の供養方法のうち、代表的なものを4つ紹介します。

永代供養

「永代供養」とは、寺院や霊園が遺骨を預かり、遺族に代わって管理や供養を行ってくれる供養方法のことです。「合同墓」や「合祀墓」という、共同で使うお墓に埋葬されます。

メリット

永代供養では、遺族が管理を行う必要がなく、墓石代(一般的に120~300万円ほど)がかからないため、費用面のメリットもあります。

デメリット

「永代」といっても、無期限というわけではなく、弔い上げとなる33回忌までを期限とするところが一般的です。寺院や霊園によっては、17回忌までというところや、50回忌までおこなうところもあるので、事前に確認しておくと良いでしょう。また合同墓や合祀墓の場合は、他の人の骨と一緒に埋葬されるため、再び遺骨を取り出すことができないことにも留意が必要です。

墓じまいにともなう永代供養についてはこちらの記事をご参照ください。

【墓じまい】意味・流れ・手続き・費用・代行について解説!

0(ゼロ)葬

葬儀や埋葬をせず、お墓や仏壇も作らないことを「0葬」といいます。行うのは火葬のみで、遺族が遺骨を引き取ることもありません。2014年に宗教学者の島田裕巳氏が「0葬 ―あっさり死ぬ」を出版したことで、話題になりました。

メリット

葬儀費用の平均は約200万円お墓を建てる場合は更に120~300万円ほどと、小さくない費用が掛かります。これらの費用が掛からないことが0葬の最大のメリットです。また親族間が不仲であるなどの事情がある場合、葬儀の連絡などを取らなくて済むことも利点といえるかもしれません。

デメリット

遺骨をお墓に入れないことに抵抗を感じる人は多く、親族間でのトラブルになりやすいことがデメリットです。たとえ故人が0葬を希望していたとしても、家族や親族の間でよく話し合ってから決めましょう。また葬儀には、故人を弔う役割だけでなく、残された人が気持ちの整理をつける場という役割もあります。これを省いてしまうことで、喪失感から立ち直ることが難しくなる場合があります。

散骨

「散骨」とは、遺骨を粉状にして自然の中に撒くという供養方法です。海上で行うものと、山や森などで行うものがありますが、海上で行うものの方が一般的です。山や森で行う場合は、土地の所有者や近隣住民とのトラブルになりやすく注意が必要なため、特別な事情がない限りは海上で行う方が適切といえるでしょう

メリット

自然の中に還ることができるという理由から、散骨を選択する人が近年増えています。高額な墓石代や、将来的に跡継ぎを建ててお墓を継承していく手間も必要としないため、遺族にかかる負担を減らすことができるというメリットがあります。

デメリット

近年は散骨に対する認知度も上がってきましたが、それでもまだまだ主流なやり方とはいえません。事前に家族や親族の間できちんと話し合い、同意を求めておくことが大切です。遺骨が手元に残らないため、後々になって寂しい思いをしてしまったという声もあります。

手元供養(自宅供養)

遺骨や遺灰を自宅で保管する供養方法のことを「手元供養」あるいは「自宅供養」といいます。遺骨や遺灰の全てを自宅に置く方法と、墓地や寺院に納骨した上で一部だけを自宅に置く方法の2通りがあります。遺骨を管理する方法は様々で、カジュアルな見た目のミニ骨壷に入れて保管したり、遺骨の一部をペンダントに収めて常に身につけておくケースなどがあります。

メリット

故人を身近に感じられることが大きなメリットといえます。また遺族が高齢であるなどの理由でお墓に通うことが難しい場合も、手元供養であれば自宅にいながら供養することができます。「暗いお墓の中よりは慣れ親しんだ自宅にいられた方が」という理由から手元供養を選択するケースもあります。費用面では、必ず必要なものはないため、方法によってはほとんど費用がかからない場合もあります。

デメリット

手元供養が広く知られるようになったのは2000年代半ば頃からで、比較的最近です。そのため「無くなったら家のお墓に入るのが当たり前」と考えている方からは、反対の声が上がることもあります。他の供養方法と同じく、家族や親族ときちんと話し合っておくことが大切です。

まとめ

・お墓とは
日本におけるお墓は「家墓」
家の継続性を示したり、故人との繋がりの場としての役割を持つ

・お墓がない場合の4つの供養方法

  1. 永代供養
    寺院や霊園が遺骨を預かり、遺族に代わって管理や供養をする
  2. 0葬
    葬儀や埋葬をせず、お墓や仏壇も作らず、遺骨も引き取らない
  3. 散骨
    遺体を粉状にして海上や山、森などに撒く
  4. 手元供養(自宅供養)
    遺骨や遺灰を自宅で保管する