【通夜】喪主の挨拶文例、受付での挨拶を徹底解説!

通夜の挨拶

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喪主は通夜から葬儀の流れを取り仕切り、故人に代わって喪家の代表として弔問客へ挨拶する重要な役割を担っています。でも、どのような挨拶をすればいいか明確に理解している人は少ないのではないでしょうか。
今回は、通夜での喪主の挨拶と受付時の挨拶(弔問客・受付係)について説明していきます。妻や息子など、故人との関係性別の文例を紹介しているので、挨拶を考える時の参考にしてください。

通夜の挨拶

通夜の挨拶は、故人に代わって忙しいなか弔問にきてくれた方たちへお礼を言うために行われるものです。多くの人前で話すことになるので、緊張したり不安に感じることもあるでしょうが、うまく話そうと意識するよりも、集まってくれた人への感謝の気持ちを伝えるように心がけましょう。ただ、何を話すか決めていないと、いざ話す時に頭が真っ白になって話すことができなくなってしまうおそれがあります。

以下のことに注意して、事前に話す内容を整理しておくようにしましょう。

喪主の挨拶

通夜での喪主の挨拶のタイミングは地域差や宗派などで多少の差はありますが、読経や焼香を終えた後や通夜振る舞いの開始時に行われることが多いと言われています。時間の長さは弔問客が「短すぎる・長すぎる」と感じることは避けたいものです。時間の長さに特別な決まりはありませんが、1分~3分程度におさまるように構成を考えましょう。

挨拶文の構成は

  1. 自己紹介…故人との関係性を説明しましょう
  2. お礼…弔問に来ていただいたことへ感謝と、故人が生前に受けた厚意に対する感謝の気持ちを述べましょう
  3. エピソード…故人との思い出などを紹介してください。故人の人柄がわかるように説明していくのが、うまくまとめるコツです
  4. 葬儀や告別式の案内…葬儀・告別式のスケジュールや場所などを説明します。通夜振る舞いがある時は、その案内もしましょう。
  5. 締めの挨拶…最後に、改めて弔問のお礼を述べます。故人と喪主の関係性にもよりますが、今後のお力添えのお願いをしてもいいでしょう。

※簡素な挨拶にしたい場合は、3.エピソードを省略することもあります。

そして、挨拶文を考える際は、「忌み言葉」という葬儀では避けるべき言葉を使わないようにすることも大切です。近年はあまり気にしなくてもいいといわれていますが、縁起が悪い言葉は弔問客を不快にさせてしまう可能性があります。

  • 重ね重ね、度々、またまた、ますます、返す返す、再びといった重ね言葉
  • 浮かばれない、迷う、四や九などの不吉とされる言葉
  • 死、生存、生きるなどの生死に関係した言葉

上記の言葉は使わない方が良いでしょう。また、宗教や宗派では使っても問題ないとされている言葉も、他の宗教や宗派では忌み言葉になってしまうものもありますので、事前に調べておくことをおすすめします。

喪主の挨拶は紙を見ながらでも失礼はないとされています。無理して暗記する必要はありません。
以下で故人との関係性ごとに挨拶文例を紹介していきますので、当日の負担が軽くなるように事前準備をしておきましょう。

※あくまで文例になりますので、宗派・地域・弔問客などを考慮し、変更するようにしてください。

家族葬の場合

家族葬は、文字通り家族だけで行う場合もあれば、近しい友人が弔問することもあります。弔問に来る人達との関係性にあわせて挨拶を考えていきましょう。

シンプルな挨拶にしたい場合は

「みなさま、本日はご多用のなか、妻(喪主と故人の関係性によって変わる)○○の葬儀にお集まりいただきまして誠にありがとうございます。みなさまに温かく見送っていただきましたので、○○も非常に喜んでいると思います。また、生前に賜りましたご厚情に対しても、厚く御礼申し上げます。今後とも変わりないご厚情を賜りますようお願い申し上げます。本日は誠にありがとうございました。」

というように、簡素にまとめてみてはいかがでしょうか。故人のエピソードを話したい時は、生前のご厚情のお礼の前に述べるようにしましょう。告別式や通夜振る舞いの案内は、最後に持ってくるようにすると弔問客に伝わりやすいと思います。

妻が喪主の場合

本日はご多用のなか、亡き夫○○のためにお集まりいただきましてありがとうございました。
このように多数の方にあたたかく見送っていただき、夫も喜んでいると思います。

○○は昨年の冬頃から腎不全で入退院を繰り返し闘病を続けていましたが、◯月◯日に病院で息を引き取りました。もう少し一緒に過ごしていたかったという気持ちはございますが、最期は苦しむこともなく家族に見守られながら眠るように息を引き取ったことは、みなさまから賜りましたご厚情のおかげと思っています。

心ばかりではございますが、別室でお食事のご用意をさせていただきました。お時間が許すようでしたら、お召し上がりになりながら○○との思い出などをお聞かせいただけますと幸いです。

なお、明日の葬儀は○○時からとなっております。ご都合よろしければご参集いただきますようお願いいたします。本日は誠にありがとうございました。

長男が喪主の場合

本日喪主を務めさせていただきます○○の長男の△△でございます。本日はご多用の中、父○○の通夜にお集まりいただき、誠にありがとうございます。

父○○は、◯月◯日にいつもと変わらぬ様子で出勤しましたが、交通事故によりそのまま帰らぬ人となりました。父はスポーツが趣味で、毎年の健康診断でも全く問題がありませんでした。あまりに突然な出来事で、このようなこともまだまだ先のことと思っていましたので、私もまだ心の整理ができていませんが、まだ小さい弟や妹を残していってしまった父に代わり、精一杯頑張っていく所存です。

今後も亡き父と同様のお付合いとご指導をいただけますよう、よろしくお願い申しあげます。

この後、別室にてお食事を用意させていただいております。突然のことでしたので十分なご用意ができませんでしたが、故人の供養ともなりますので、お時間の許す限りお召し上がりいただけたらと思います。

また、明日の葬儀・告別式は○○時からとなっております。何卒よろしくお願いいたします。本日は誠にありがとうございました。

息子が喪主の場合

本日はお暑いところ、亡き父○○の通夜にお運びくださいましてありがとうございました。多くの方に見送っていただき、父も喜んでいると思います。本来は長男である△△が喪主を務めるところでございますが、現在△△は海外におりまして、急なことで葬儀までに到着できない状況ですので、△△の弟である私●●が喪主を務めさせていただきます。

父は高血圧と糖尿病の持病がございましたが、明るい性格で趣味も多く、毎日元気に活動をしていました。◯月◯日の朝、起きてこないのを心配して様子を見にいって異変に気づき、すぐに救急車を呼びましたが、そのまま息を引き取りました。
持病があった父が、明るく活発に過ごせたことは、みなさまからのご厚情の賜物と思っております。亡き父に代わりまして、御礼申し上げます。

ささやかではございますが、酒食をご用意しております。供養となりますので、父○○の思い出を話しながら、お時間の許す限りお召し上がりいただければと思います。

なお、明日の葬儀は○○時から、こちらの会場で執り行います。ご都合のよろしい方はご参列いただきますよう、よろしくお願いいたします。本日は誠にありがとうございました。

孫が喪主の場合

○○の孫の△△と申します。本日は足元の悪いなか、祖父○○の通夜にお集まりいただきましてありがとうございます。祖父は◯月◯日の朝に自室で息を引き取りました。非常に安らかな顔をしていましたので、眠るように息を引き取ったのではないかとお医者様もおっしゃっていました。90歳ではありましたが、会話も多く毎日自発的に活動をしておりましたので、突然の旅立ちになってしまったことを家族ともども整理できていない状況です。

祖父は釣りが好きで、私が子供のころは時間を見つけては釣りに連れていってもらったことが思い出されます。この後、ささやかではありますがお茶菓子などをご用意しておりますので、祖父のお話をお聞かせいただきたいと思っております。供養にもなりますので、お時間の許す限りお召し上がりいただきたく存じます。

明日の葬儀は○○時から、こちらの斎場で執り行う予定です。何卒よろしくお願い申し上げます。本日は誠にありがとうございました。

喪主が病気になった場合

喪主を誰がしなければいけないという明確な決まりはありませんが、長男など故人の後継者となる人や配偶者、子供が務めるのが一般的です。
喪主に決まったら、最後までその責任を果たす必要がありますが、喪主が病気やケガなどで責任を果たせなくなってしまった場合はどうすればいいのでしょうか。

喪主が病気などになってしまった場合は、代理を立てて通夜を進めていくことになります。喪主同様、代理になるための決まりがあるわけではありませんが、喪主の次に血縁関係が近い人が務めるのが一般的です。

ただし、喪主の仕事は挨拶だけではなく、葬儀の手続きなど多数の仕事があります。年齢が低い場合などは、1人で喪主の代理を務めるのは難しいでしょう。
喪主は1人で行わなければいけないという決まりはないので、複数人で分担して喪主を務めるという方法もあります。遺族や親類で話し合い、問題なく通夜・葬儀が進められるように代理を決めていきましょう。

通夜の受付での挨拶

通夜で挨拶が必要になるのは、喪主だけではありません。受付をお願いされた時も一人ひとりへの挨拶が必要になります。また、弔問時には受付でお悔やみの言葉を述べる必要がありますが、そのときの挨拶も知っておく必要があるでしょう。

以下で、通夜の受付の際の挨拶について説明していきます。

受付する場合

通夜の受付でお悔やみの挨拶をする時は

  • この度はご愁傷様です
  • 心よりお悔やみ申し上げます

と言うのが一般的です。「この度は…」というように、「この度は」の後の言葉を詰まらせて挨拶する人も多く、それでも失礼ではないとされています。もちろん、忌み言葉は使ってはいけませんが、受付時に長く会話をすることはあまりないので、そこまで心配しなくてもいいでしょう。

挨拶は控えめな声量で行い、笑い顔を出さないように気をつけてください。くれぐれも大きな声を出さないようにしましょう。

受付係の場合

受付係は喪家側の代表として対応することになるため、弔問客に失礼な対応をしてしまうと喪家の印象を悪くしてしまいます。弔問客に会った時に「本日はお越しいただきましてありがとうございます」と挨拶することはもちろんですが、受付係の役割上でどうしても挨拶が必要になるタイミングがあります。

受付で挨拶が必要になるタイミングは

  • 香典を受け取る時
  • 芳名帳に記入してもらう時
  • 会葬御礼を渡す時

です。それぞれの挨拶を項目ごとにまとめたので、参考にしてください。

香典を受け取った後

  • お預かりします
  • ご丁寧にありがとうございます

と挨拶して、一礼して受け取るようにしましょう。受け取る時は必ず両手で受け取ることを忘れないでください。また、表書きに苗字しか書いていない場合は、下の名前を聞いておきましょう。

芳名帳に記入してもらう時

香典を受け取ったあとに芳名帳の記帳をお願いすることになりますが

恐れ入りますが、こちらにご住所とお名前をご記入ください

と挨拶して記入してもらうのが一般的です。

会葬御礼を渡す時

会葬御礼とは、弔問客にお礼としてお渡しする返礼品のことです。香典返しということもあります。

弔問客に

ありがとうございます。こちらをお持ちください

と挨拶して、お渡ししましょう。

まとめ

いかがでしたか。喪主の通夜での挨拶について理解できたでしょうか。

通夜での喪主の挨拶は、故人に代わって弔問客に感謝の気持ちを伝えるものです。ただし、長い挨拶をすればいいというものでもありません。挨拶は感謝の気持ちを伝えることを第一に、1分~3分程度でまとめるように心がけましょう。

気持ちも落ち込んでいるでしょうし、人前で話すことに緊張するかもしれませんが、喪主の挨拶は紙を見ながらしても失礼には当たらないとされているので、忌み言葉などに気をつけながら、事前にまとめておくことをおすすめします。また、通夜での受付時にも挨拶が必要です。

弔問時には

この度はご愁傷様です

と挨拶し、受付係が香典を受け取る時は

お預かりします

と挨拶して両手で受け取るようにしましょう。そして、芳名帳の記帳のお願いや会葬御礼をお渡しする時にも無礼がないように、言葉使いには十分気をつけるようにしてください。

葬儀での挨拶に関しては、以下の記事をご参照ください。

葬儀での喪主としての挨拶-基本・例